【服図鑑 Page.2】WILDSWANS / AVENIR

服図鑑
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皆さん、こんにちは。Fukuzukanです。

服図鑑のページでは、私のクローゼットの中にある、服や靴、小物や鞄など、
本当に大切で、大好きな、あれこれ、それこれを、紹介するページになっております。

2ページ目は、素材、作り、見た目、全てに拘り抜いた、一生物のブックカバーです。

それが、WILDSWANS AVENIRになります。

WILDSWANSとは?

創業20周年を記念し、
去年、こちらの新ロゴに変更になりました。

WILDSWANSとは、「10年後、20年後も使い続けていただけるもの」を決意して、1998年に、鴻野(コウノ)三兄弟によって、設立した日本のレザーブランドになります。

長く使い続けるために、何が必要かを考え、
上質な素材を選び、時間と手間をかけながら、作り上げていく革製品は、まさに一生物に相応しいです。

AVENIRとは?

出典: http://cou-shop.jugem.jp/?eid=1437

今回紹介する、AVENIR(アヴニール)というモデルは、ブックカバーになります。
国内ではポピュラーなB6サイズ(W128×H182mm)のノートサイズに対応しており、
私は、これを手帳カバーとして使用しています。
社会人一年目で、ネットでこれを見つけて、ラスト1つを京都の直営店から、
取り寄せて購入しました。
(現在は、残念ながら、生産終了になってしまっていると思います。)

ぺリンガー社の
シュランケンカーフ

AVENIRの特徴の一つとして、素材に、ドイツの老舗タンナーである、
ぺリンガー社のシュランケンカーフを使用しています。
あのエルメスでも使用されている高級レザーになります。

表側は、ペリンガー社のシュランケンカーフを使用。
内側は、サダルプルアップという革を使用。

シュランケンカーフとは、別名シュリンクレザーとも言われるものですが、
簡単に言うと、収縮(シュリンク)した革です。そのため、写真のような、細かいしわが特徴になります。シボ革とも言われますね。
このような革は、水や傷に強く、また径年変化が少なく、購入当時の表情を
いつまでも保つことができるのが特徴になります。

また、私の拘りの一つなのですが、
革小物は、必ず、径年変化の少ない革で揃えるようにしています。
「シンプルだけど上品な着こなしを。」をモットーにしているので、
スーツスタイルや、綺麗目なスタイルが多いのですが、そのスタイルにがっつり径年変化した革小物って合わないんですよね。

カジュアルなスタイルならいいですが、
綺麗目な服装に、このように径年変化した革小物は、自分的には、なしです。

服装を上品に着こなすのであれば、身に着ける小物も上質な革の物を。
そして、いつまでも、その美しさが損なわれないような種類の革を選ぶようにしています。

なので、これから、革の小物をいくつかご紹介すると思いますが、ほとんどが、シュリンクレザーや、ゴートレザーのような径年変化の少ない革になります。
このブックカバーも購入して、3年程経ちますが、
目に見える経年変化も特になく、購入当時の美しさを保っています。

拘り抜いた製法

WILDSWANSの特徴といえば、上質な革は勿論ですが、やはり、企業理念に基づく、
拘りに拘り抜いた製法です。

革製品を作製するにあたって、殆どが、縫製に電動ミシンを用いていますが、WILDSWANSは、徹底して、足踏みミシンに拘ります。

生産効率は圧倒的に悪くなりますが、 電動ミシンでは、機械任せ早いのテンポにより、革にしっかりと糸が入っていなかったり、ちゃんと糸が交差していない状態で先に進んでしまうことがあり、結果として、ほつれ等の原因になってしまい、 何十年も長く使い続けることはできません。

通常の何倍もの時間がかかったとしても、「10年後、20年後も使い続けていただけるものを作りたい」という想いがあるから、足踏みのミシンに徹底しているというわけです。

また、もう一つ、製法で拘っている部分としては、コバです。
コバとは、革の裁断面(端)のことで、革製品がもっとも傷ついてしまう箇所です。
 WILDSWANSでは、このコバに対しても、職人が、1点1点、長い時間をかけ、
ツヤが出るまで、磨きあげられています。

スリッカーの使い方

WILDSWANSの商品を買うと、スリッカーと呼ばれる道具がついてきます。
これは、コバが傷ついたり、ひび割れした時に使用する補修用の道具になります。

「スリッカー」。 コバ補修用の道具になります。
使い方は、スリッカーの側面の凹みを、コバに当てて、
軽く、早く、スライドさせます。


こうすることで、コバの塗料が、摩擦熱によって溶け、さらにスライドすることで、全体的にならされるため、コバの表面が整います。

Before
コバの表面が荒れ、所々色が抜けているのが分かります。
After
塗料が全体的にならされ、綺麗になりました。

日々のお手入れで、

一生の相棒に

革製品に限ったことでは、ありませんが、
どんなものでも、時間と共に、初めの頃の輝きや、美しさというのは、失っていきます。

「綺麗な物だから、ずっと綺麗。」ではなく、
「綺麗に扱うから、ずっと綺麗。」なのです。

日々の、ちょっとしたお手入れで、
自分の大切な物に、いつまでも変わらない輝きや美しさを。

ありがとうございました。


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