【Vol.4】中古革靴を再生させてみた!

革靴再生プログラム
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皆さん、こんにちは!
革靴再生プログラム会長のFUKUです!
革靴再生プログラムとは、全国の、汚れが気になる革靴さんを、マンツーマンで指導し、
あの頃の輝きを取り戻してもらうプログラムになります。

さぁ、今回は、どんな靴なのでしょうか?

東京都在住 S・Cさん

(SUIT company)

---初めまして!Sさん!簡単に自己紹介、宜しいでしょうか?


初めまして!!!Sと申します!
今年で7歳になります!宜しくお願いします!


---はい。宜しくお願いします。
なにやら、聞くところによると、Sさんは、
これまでに何回も自分自身で革靴再生を試みたことがあるとのことですが…。


はい、何度も何度も、試みました。
しかし、綺麗には、なれませんでした。
あんなにも努力しても頑張ったのに。
他の皆よりも頑張って頑張って努力したのに…。
「努力をすれば必ず叶う。」なんて嘘なのかも知れないですね。


---Sさん…。


暗い話して申し訳ありません。
実は、1つ決めていることがあって。
これでダメなら、諦めてこのままの自分で生きていこうって。
幸い、冠婚葬祭の時くらいしか外に出ないので、別に良いかなって感じです。


---Sさん。最後に私たちに依頼をしていただきありがとうございます。
必ず再生してみせます。
なので、今日一日、私を信じて付いてきてもらえますか?


そのつもりです。よろしくお願い致します!

フルメンテナンスコース

今回も、前回同様、
汚れ落としから、鏡面磨きまでの
フルメンテコースを行います。

しかし、今回は、コバインクの着色も含めて、靴磨きを行なっていきます。
手順としては以下のようになります。

  1. 馬毛ブラシでブラッシング。
  2. コバインクでコバの着色。
  3. ステインリムーバーで、汚れ落とし。
  4. 乳化性クリームで、油分の補給。
  5. 豚毛ブラシでブラッシングし、ウエスで乾拭き。
  6. ワックスを塗布し、鏡面磨き。 
  7. 山羊毛ブラシと乾拭き。

使用するシューケア用品


今回使用する、シューケア用品はこちらです。

  1. シューツリー : 革靴の形を整え、皺をしっかりと伸ばし、クリーム等を入れやすくします。
  2. 馬毛ブラシ : 硬く、ハリのあるブラシ。 革靴の表面に付着した、埃などを取り除きます。
  3. 山羊毛ブラシ : ご紹介するブラシの中で1番柔らかく、最後の仕上げに使用します。
  4. 豚毛ブラシ : ご紹介するブラシの中で1番硬く、クリームを塗布した後に、革の中にクリームを入れ込む、また、革の表面に残った余分なクリームを取り除きます。
  5. コバインク : ソールの側面部分に塗布するインクになります。
  6. ステインリムーバー : 化粧落としの様な物で、古いクリームや汚れなどをこちらで落とします。
  7. 乳化性クリーム : 革靴にとっての栄養クリーム。女性でいう、乳液になります。
    革靴と同じ色のクリームを選んであげると、細かい傷などを、塗り潰すことができます。
  8. ワックス : 蝋と油で出来ており、革靴に光沢を与えます。
  9. ウエス : 靴を磨くのに必要になります。布なら正直なんでもいいです。(ちなみに、私は着なくなったTシャツを使っています。)

以上が、今回使用するシューケア用品です。
全て揃えても、6〜7,000円くらいだと思います。
手が出しやすい価格帯で、簡単に揃えることができます。
それでは、プログラムスタートです!

1.馬毛ブラシで
ブラッシング

まず、初めに、馬毛ブラシを使って、
革靴の表面に付着した埃などを取り除きます。

タンの部分や
コバの部分は、埃が溜まりやすいので、
しっかり掻き出してあげましょう。

2.コバインクで

コバの着色

コバインクを使い、コバの着色を行います。
着色することで、全体的に見た目が引き締まり、仕上がりに差が出ます。

※今回、順序を間違えてしまい、全ての行程が完了してから、コバインクの写真を撮ったので、
靴全体がピカピカになっていますが、
気にしないでください。

アッパーに、コバインクがつかないように
注意しましょう。

2.ステインリムーバーで、汚れ落とし

馬毛ブラシで、全体の埃を落としてあげたら、ステインリムーバーで、
革靴の表面に付着した汚れや、前回使用して、
塗布されているクリームを落としてあげます。
女性の、お化粧に例えるなら、化粧落としになります。
ここでしっかり、革靴をスッピンの状態にしてあげないと、
化粧(クリーム)のノリも良くなりません。

リムーバーを数滴、ウエスに染み込ませます。
全体を拭いていきましょう。

3.乳化性クリームで、
油分の補給

革靴を、スッピンの状態にしてあげたら、
乳化性クリームを、全体に塗布していきます。

一回で塗布する量は大体、米粒一粒分くらいで。
指で塗ると、体温でクリームがよく伸び、
塗布しやすくなります。
履き皺の部分は、乾燥するとそこから
ひび割れを起こすので、入念に塗り込みます。

4.豚毛ブラシでブラッシングし、
ウエスで乾拭き

乳化性クリームを全体に塗布したら、
豚毛ブラシを使い、
全体的に、素早くブラッシングをしていきます。
こうすることで、
革の中まで、クリームを押し込むことができ、
さらに、表面に付着した余分なクリームを取り除くこともできます。
全体的に、ブラッシングが済んだら、
ウエスで全体を乾拭きし、
表面に残ったクリームを拭きとってあげます。

最初とは、比べ物にならないくらい、
綺麗になりました。

5.ワックスを塗布し、
鏡面磨き

ラストスパートです。
ワックスを塗布し、鏡面磨きを行っていきます。
芯が、入っているつま先と踵に、
ワックスを何層も重ねていきます。
重ね終えたら、ウエスに、水を数滴染み込ませ、
力を入れず、ワックスの表面の曇りを取っていく感じで、
円を描くように、磨いていきます。

徐々に曇りが晴れていき、
最後には、鏡のように綺麗になります。

ワックスを塗布する場合は、必ず芯が入っている
つま先と踵のみに塗布します。
“磨く”のではなく、
“表面の曇りを取っていくイメージ”で。
徐々に曇りが晴れ、鏡の様に、輝いています。
携帯が映っているの、分かりますか?

6.山羊毛ブラシと乾拭き

最後です。
山羊毛のブラシを使って全体的に、ブラッシングをします。
ブラッシングが終わった後、ウエスで、全体を乾拭きして、完成です!
 Sさん!お疲れさまでした!

山羊毛ブラシで、鏡面磨きをした部分と、
そうでない部分の、差を、ぼかします。
完成です。

輝きを取り戻す。

これで、全ての工程が完了しました。
Before と Afterで見比べみましょう。

Before
全体的に、傷や埃で霞んでいましたが、、
クリームを塗布することで、
本来の色に戻すことができました。
Before : 右
After    : 左
つま先も、鏡のように輝いています。


---Sさん!!お疲れ様でした!
そして、おめでとうございます!
輝き、取り戻しましたね!


Fukuさん!本当にありがとうございました。
まさか、本当に綺麗になれるなんて…。
やっぱり努力すれば必ず叶うんですね!


---Sさん、「努力をすれば必ず叶う。」っていうのは、間違っていますよ。


え?


---正確には、「正しいやり方で、正しい量努力をすれば必ず叶う。」です。
いくら、がむしゃらに努力をしたとしても、やり方が間違っていたら?
圧倒的に量が足りなかったら?

もちろん叶いません。
最も大事なのは、がむしゃらではなく、常に考えながら、
そして試行錯誤を繰り返し、目標に少しずつ近づいていくことです。
Sさんの場合は、少しやり方が間違っていたのかもしれませんね。

なので正しいやり方をお伝えできて今日は本当に良かったです。
努力する才能をお持ちのSさん、
これからも継続して、いつまでもその輝きを継続させてくださいね。


あびばぼうぼばいばした!!!!(涙)

最後に。

いかがだったでしょうか。
「もう歳だから。」 とか、「自分には、無理だから。」 と思っている皆さん。
歳なんてものは、ただの数字にしか過ぎません。
無理なんてのは、実際に行動に移した靴が言うセリフです。
本当に変わりたいと思っているのであれば、
是非一度、革靴再生プログラム受けてみませんか?
あの頃の輝きを取り戻しましょう!


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