皆さん、こんにちは。
「シンプル×上品」をモットーに、流行をガン無視した、いつの時代でも色褪せない普遍的なアイテムやスタイルをこよなく愛する20代の服狂サラリーマン、Fukuです。
服図鑑のページでは、私のクローゼットの中にある、本当に大切で、大好きな、あれこれ、それこれを、紹介するページになっております。
14ページ目は、Jalan Sriwijayaの98651になります。
目次
Jalan Sriwijayaとは
Jalan Sriwiaya(以下、ジャランスリワヤ)は、1919年にインドネシアで創業したシューズブランドになります。
当時は、オランダの植民地であったことから、ジャランスリワヤは、外国人向けのミリタリーブーツを手掛けていました。
その後、社長の息子ルディ・スパーマンが、「これからは平和の時代だ。」という想いから、革靴の聖地イギリス・ノーザンプトンへ行き、革靴ブランドの王様的存在であるエドワードグリーンにて修行を積み、革靴造りの技術を学んだ後、フランスへと渡り、革を学ぶと同時に人脈をも築き上げてきました。
確かな技術力と拘り抜いた革を用いて、2003年にジャランスリワヤは、革靴ブランドとして、その名を世界中に轟かせるようになったのです。
98651とは
今回ご紹介する98651というモデルは、オン・オフどちらでも活躍する外羽根のプレーントゥという形であり、ジャランスリワヤの人気モデルの一つになります。(靴紐は純正品ではなく、紗乃織靴紐に交換しています。)
ラスト(木型)は、エドワードという名前が付けられ、修行を積んだエドワードグリーンから持ち込んだ本場のエッグトゥ(卵のように丸みを帯びたつま先)を踏襲しています。
トゥ(つま先)の形って奥が深くて、トゥがシャープ過ぎるとビジネス色が強くなりカジュアルシーンで履けませんし、逆にトゥが丸すぎるとカジュアル色が強くなり今度はビジネスシーンで履くことができません。
その点、98651のトゥの形は、非常に絶妙でオンでもオフでも違和感なく履くことができるのが特徴です。
ソールに関しては、ダイナイトソールを採用しているので、雨や雪の日に、スケートリンク化してしまう駅の構内や、建物の中でも、安心して歩行することができます。
最高すぎる4つの特徴
まず始めにお伝えすると、ジャランスリワヤの98651は、本当に購入して良かったと思わせてくれる最高の一足です。
購入して既に3年が経過しましたが、毎年、春・秋・冬は大活躍しており、ヘビロテしまくりの一足になります。
そんな私が、愛してやまないジャランスリワヤの98651の最高の特徴を4つご紹介させていただきます。
特徴① デュプイ社の上質なカーフを採用。
1つ目の特徴は、採用している革です。
ジャランスリワヤの革靴で使用されている革は、フランスの超有名老舗タンナーであるデュプイ社やアノネイ社の上質なカーフレザーを使用しております。
98651では、デュプイ社のカーフレザーが使用されており、世界中のセレブから愛されているあのエルメスと同じ革を使用しています。(もちろん、グレードは異なりますが。)
また、こちらもグレードは異なりますが、ローファー界の王様、J.M Westonの180シグニチャーローファーも同じ革を使用しています。
定期的なお手入れを怠らずにやれば、何年~何十年と履くことも可能な革靴になります。
ちなみに私は、購入して3年経過しましたが、まだまだ現役バリバリのバリバリです。(靴磨きは、月に1回実施。)
革靴を長く履く為には、定期的な靴磨きは必要不可欠ですので、靴磨きのやり方が分からないという方は、是非、こちらの記事を参考にしてみてください。
特徴② ハンドソーンウェルテッド製法
2つ目の特徴は、採用している製法になります。
ジャランスリワヤの代名詞といえば、イギリス・ノーザンプトンにて修行を重ね習得したハンドソーンウェルテッド製法になります。
現在、高級革靴の多くに採用されているグッドイヤーウェルテッド製法の原型となったものです。
両者の違いを簡単に説明すると、
⇒機械でソールを縫い付ける。
・ハンドソーンウェルテッド製法
⇒職人が手作業でソールを縫い付ける。
となります。
ジャランスリワヤの場合は、最後のアウトソールを縫う時のみ機械を使う、九分仕立てハンドソールウェルテッド製法になります。
ハンドソーンウェルテッド製法は、グッドイヤーウェルト製法よりも返りが良く、履き心地が非常に良いのが特徴ですが、職人が一足一足手縫いするので、時間と労力とコストがかかってしまうのが難点です。
しかし、ジャランスリワヤは、その時間や労力を惜しまず、全ての靴にこの製法を採用しています。
どちらの製法も、何度でもソールを交換することが可能なので、アッパーのお手入れをキチンとすれば、何年~何十年と履くことが可能です。
特徴③ 汎用性の高さ
3つ目の特徴が、コーディネートを選ばない汎用性の高さです。
先程も少しご説明しましたが、98651では外羽根のプレーントゥという形を採用しています。
外羽根(写真右)とは、靴紐を外した時に、羽根(靴紐の穴開いている部分)が外に開く革靴になります。反対に羽根が開かない革靴を内羽根(写真左)といいます。
外羽根は、カジュアル向き。
内羽根は、フォーマル向き。
とされています。
そして、プレーントゥとはその名の通り、甲やトゥに装飾等が一切施されていない革靴の種類になります。こちらも比較的カジュアル向きな革靴の種類になります。
その為、外羽根とプレーントゥを採用している98651は、革靴の中では比較的カジュアルな位置づけになります。
これが、汎用性高すぎワロタ丸なんです。
カジュアル要素が強い革靴だからこそ、私服でも問題なく取り入れることができますし、装飾が一切ないプレーントゥなので、コーディネートの邪魔をすることなく、着こなしをアップグレードしてくれます。
また、トゥの絶妙過ぎる形から、ジャケットスタイル(スーツスタイルは除く)にも抜群にハマってくれるので、一足持っておくと本当に重宝する革靴になります。
特徴④ コストパフォーマンスの高さ
最後の特徴が、コストパフォーマンスの高さになります。
・フランスの超老舗タンナーであるデュプイ社の上質カーフ
・長く履くことができるハンドソーンウェルテッド製法
これらを全て採用して、3万円台で購入することができることが、ジャランスリワヤの人気の秘密だと思います。
「いや、3万円台って高けぇよ!」
というツッコミを心の中でされた方。
分かります。(笑)
確かに値段だけを見てしまうと、靴一足に3万円台って確かに高いです。しかし、ちゃんとした革靴というのはキチンとお手入れをすれば、何年~何十年と履くことができます。
加えて、この98651という形は、オン・オフどちらでも使用することができる非常に使い勝手が良い革靴になります。
汎用性の高さといつまでも履くことができる寿命の高さから、長期的な目で見ると決して高くはない買い物だと思います。
【1つだけ】3年間愛用して気になった点
3年間愛用して気になった点が一つ。これは、98651に限った話ではないのですが、
ブランド純正の修理代が高いです。
ダイナイトソール:20,900円
レザーソール :23,100円
靴の修理屋さんですと、オールソールの相場が15,000円程度ですので、純正の交換費用はかなり高額です。
しかし、純正の修理じゃなくても、ソールの交換は可能ですし、そもそも98651はラバー素材のダイナイトソールを採用していますので、レザーソールと比べて、オールソールする機会はあまりないのではと思います。
私は既に3年間愛用していますが、まだまだ交換の予定はありません。もしオールソールが必要になったとしても、靴の修理屋さんを利用するので、特に問題はありませんが、純正の修理に拘っている方だとちょっと気が引ける値段だと思いましたので、こちらに書かせていただきました。
サイズ感について
ジャランスリワヤのサイズに関しては、UK表記となっております。98651のサイズに関しては、以下の通りになります。(公式サイト参照)
UKサイズ | 日本サイズ |
5.0 | 23.5 |
5.5 | 24.0 |
6.0 | 24.5 |
6.5 | 25.0 |
7.0 | 25.5 |
7.5 | 26.0 |
8.0 | 26.5 |
8.5 | 27.0 |
ちなみに私は、UK6を履いています。
参考までに私の靴のサイズ選びは以下の通りになります。
・REGALは、24cm。
・スコッチグレインは、24.5cm。
・普段のスニーカーは、26.0~26.5㎝。
しかし、革靴なのでサイズだけを見て判断せず、必ず試着をして履き心地などを確認してから購入するようにしましょう。
近くに取り扱い店がなく、どうしても通販しか選択肢がない。という方には、Amazonを超絶オススメします。
Amazonであれば、購入者都合で返品ができるものが大半を占めているので、試着感覚で購入することができます。2サイズ購入してサイズ感を確かめてからサイズが合わなかった方を返品。ということも可能です。
他にも
・手持ちの服との相性を存分に確かめてから購入したい。
という方にも非常にオススメなので、上手に活用してみて下さい。
【まとめ】ジャランスリワヤの98651は、一足持っておくとマジで使える最高の革靴!
いかがだったでしょうか。愛用歴3年の私が、ジャランスリワヤの98651を徹底的にレビューさせていただきました。
まとめると、ジャランスリワヤについての98651は、1足持っておくとマジで使える最高の1足になります。
拘り抜いた上質な革に、高寿命を支える製法、そして本格的な革靴の中では比較的手が届きやすい価格帯の為、本格的な革靴を嗜む入門靴としては非常におススメな一足になります。
しかし、どんなに良い革靴でも、お手入れをしなければ死んでしまいます。
「お手入れって何から始めればいいの?」という方に、革靴の磨き方の記事を作成致しましたので、是非参考してください。
今回の記事が、皆様の購入時の参考になれば幸いです。
本日もありがとうございました。