皆さん、こんにちは。
「シンプル×上品」をモットーに、流行をガン無視した、いつの時代でも色褪せない普遍的なアイテムやスタイルをこよなく愛する20代の服狂サラリーマン、Fukuです。
今回は、意外に良く分かっていないファッション用語「抜け感」について、私の個人的な解釈と重要性、そして「抜け感」を作る為の具体的な方法を自身のコーディネートを用いて3つご紹介致します。
目次
想像して下さい。
まずは、皆さん
想像して下さい。
今日は、職場で意気投合したFukuさんと初めてランチデートをする日です。普段はスーツ姿しか見たことがなく、彼の私服を見るのは、今日が初めて。
「いつもスーツは素敵だし、小物も拘っていてセンスを感じる。きっと私服もお洒落なんだろうなぁ。」とワクワクしながら待ち合わせのカフェでコーヒーを飲みながら彼が来るのを待っています。
しばらくすると
「お待たせー!」
あっ、彼がやってきました。
「あれ?仕事終わり?」
さて、初めて彼の私服を見て、皆さんどう思いましたか?
「あれ?仕事帰り?」
このように感じた方、多かったのではないでしょうか。もちろん、彼は仕事終わりではありません。これが彼の私服です。
確かに彼のコーディネートは、大人っぽく素敵なのですが、何か違和感がある。この違和感の正体は何なのでしょうか。
違和感の正体は「抜け感」が無さすぎること。
Fukuさんに感じた違和感の正体。それは、彼のコーディネートには、
「抜け感」が圧倒的に無さすぎることです。
抜け感とは
ファッション雑誌などを見ていると頻繁に目にするこの「抜け感」。そもそもどういう意味なのでしょうか。
私も当時は、全く意味が分からず、
「なんや、このイキった言葉は!!」
とツッコミを入れていましたが、ファッションが好きになっていく内に自分で調べ実践していき、「抜け感」の意味、そして重要性を理解できるようになりました。
私の言葉でご説明をさせていただくと、
抜け感を作る。とは、
コーディネートに、力の抜けた感じ、
リラックス感を作ってあげることです。
になります。
この抜け感がなぜメンズファッションにおいて超重要なのかというと、
堅い印象になりがちな大人っぽい恰好を柔らかくして、お洒落に魅せるからです。
確かにFukuさんのコーディネートは大人っぽい恰好で素敵だと思いますが、大人っぽい恰好というのは、一歩間違えると仕事着のようなキメキメで堅苦しい印象を与え、先ほど皆さんが感じたような違和感が生まれてしまうのです。
しかし、そこに「抜け感」を上手く取り組むことで、堅苦しいコーディネートを柔らかくほぐし、お洒落に魅せることができるのです。
これが、「抜け感」の意味と重要性になります。
では、この「抜け感」を作る為にはどうしたら良いのでしょうか。具体的な方法をご説明させていただきます。
抜け感を作る3つの具体的な方法
「抜け感を作る」とは、別の言い方をしてあげると、
コーディネートに、
カジュアルな要素を付け加えること
になります。
カジュアルな要素とは、子どもっぽい、リラックスした感じなどをイメージされると思いますが、もう少し具体的に言うと、
スーツスタイルで着ない、やらない要素です。
洋服は、ドレスとカジュアルの2つに分けることができます。ドレスとは、大人っぽい、カッチリしている、キレイなどが当てはまります。そして、ドレスの要素を100%を映し出したスタイルがスーツになります。
その為、スーツスタイルから遠下がれば遠下がるほど、カジュアル度が上がるので、カジュアルな要素をイメージする時は、Tシャツやスニーカー、腕捲りや裾のロールアップなど、スーツスタイルで着ない、やらない要素を連想すると良いでしょう。
コーディネートにドレスの要素があればありすぎるほど、スーツスタイルに近づいてしまう為、先ほどのコーディネートみたいな仕事帰りのような印象を与えてしまうのです。
なので、コーディネートにカジュアルな要素、つまり抜け感を取り入れ、コーディネート全体のカジュアルとドレスのバランスを上手くとってあげる必要があるのです。
では、具体的に抜け感=カジュアルな要素はどのように作れば良いのでしょうか。3つの具体的な方法をご説明致します。
方法① カジュアルなアイテムを加える。
1つ目の方法は、着ている服の一部をカジュアルなアイテムに変えてあげることです。スーツスタイルでは着ないようなTシャツやデニム、スニーカーなどが当てはまりますね。
先程のコーディネートでいうと、
ジャケットのインナーを、ドレス感の強いシャツから、カジュアル感の強いTシャツに変えてあげましょう。
するとどうでしょう。
堅くなり過ぎていたコーディネートが少し柔らかくなりました。
また、ドレス感の強い革靴も、スニーカーに変えましょう。これでさらに全体の印象が柔らかくなりましたね。
このように、コーディネートに使用しているドレス感の強いアイテムを、カジュアルなアイテムに変更することで、コーディネートに「抜け感」を取り入れることができます。
※コーディネートにカジュアルなアイテムを入れ過ぎてしまうと、子供っぽい印象を与えてしまうので、コーディネート全体のドレスとカジュアルのバランスには注意が必要です。その為、今回は、シャツと靴のみカジュアルなアイテムに変更しました。
方法② 肌面積を増やす。
二つ目の方法は、肌面積を増やしてあげることです。こちらもスーツスタイルではやらないことですね。
まずは、こちらのコーディネートをご覧下さい。
非常に子供っぽい印象を受けたのではないでしょうか。このように肌面積を増やせば増やすほど、カジュアルな印象が強くなります。
この原理を上手く利用して、コーディネートに肌面積を少しだけ増やし、抜け感を作ってあげるのです。具体的な方法は、腕捲りをして腕を見せる、アンクル丈のパンツ+インビジブルソックスを履いて足首を見せるなどがあります。
今回のコーディネートでは、靴下をインビジブルソックスに変えて、足首を見せてあげましょう。
いかがでしょうか。靴下の有無で、こんなにも与える印象が大きく変わるのです。
ただし肌面積が多いほど、カジュアル度が上がり、子どもっぽい印象になりますので、こちらもやりすぎには注意が必要です。
方法③ サイズを少し大きめにする。
最後はこちら。
今回のコーディネートでは組み込むことができませんでしたが、少し大きめのサイズを採用するというのも、抜け感を作る方法になります。
私が実践しているのは、
・Tシャツが主役のコーディネートは、Tシャツのサイズ感を一回り大きくする。
・シャツのサイズを一回り大きくする。
などがあります。少し大きめのサイズを選んであげることで、抜け感を作ることができます。
もう一度想像して下さい。
いかがだったでしょうか。メンズファッションに非常に重要である「抜け感」を作る具体的な方法を3つご紹介させていただきました。
それでは、今回ご紹介した中で、
①カジュアルなアイテムを取り入れる。
(シャツ→Tシャツ、革靴→スニーカー。)
②肌面積を増やす。
(インビジブルソックスを履き足首を見せる。)
この2つの方法を実践して抜け感を取り入れたFukuさんにもう一度登場していただきましょう。それでは、皆さん。
もう一度想像して下さい。
「お待たせー!」
抜け感でお洒落をもっと楽しもう。
いかがだったでしょうか!最初の堅苦しい雰囲気とは全く違ったのではないでしょうか!
これが抜け感の力です。
シャツをTシャツに変え、靴を革靴からスニーカーに変えて、靴下をインビジブルタイプに変えて足首を見せただけです。たったそれだけで、先ほどの堅苦しいスタイルから、カッチリしているけど、大人の余裕感が漂うお洒落なコーディネートになりました。
もう一度言います。
これが抜け感の力です。
何か新しいアイテムを購入するわけでもなく、手持ちのアイテムや着こなしだけで、ここまでコーディネートを変えることができます。是非、皆さんも、抜け感を使いこなして、もっとお洒落を楽しんで下さい。
今回の記事が皆さんの役に立てば幸いです。
本日もありがとうございました。