【初心者用】革靴の磨き方を写真を使って分かりやすく解説!

Fukuの記事
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皆さん、こんにちは。
「シンプル×上品」をモットーに、流行をガン無視した、いつの時代でも色褪せない普遍的なアイテムやスタイルをこよなく愛する20代の服狂サラリーマン、Fukuです。

本日は、皆さんが大切にしている革靴をいつまでも履いていただく為に、どなたでも簡単にできる靴磨きの方法についてお伝えしていきます。


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【初めに】靴磨きをしないと革靴は死にます。


靴磨きをしないと革靴は死にます。


最初にインパクトが強すぎることを言わせてもらいましたが、これ本当です。

 

そもそも、革は人間でいう皮膚のようなものです。私達と同じように、保湿や栄養補給のお手入れをしなければ、乾燥してしまい、屈折する部分から、ひび割れてしまいます。

私達の肌では、ひび割れを起こしても、メンソレータムを塗ってしばらくすれば元通りになりますが、革靴にとってひび割れは死を意味します。

メンソレータムを塗っても治らないのは勿論、基本的に修理も不可能です。(パッチ等を貼り、目立たなくすることは可能。)

だからこそ、自分の大好きな革靴をいつまでも長く履き続ける為に、靴磨きをして、革に栄養補給と保湿をすることが必要不可欠になります。

「革靴磨きって難しそう・・・。」とお考えの皆さん。

安心して下さい。基本的な革靴磨きであれば、ものすごく簡単です。今回は初めて靴磨きをする方に焦点を当て、基本的な革靴磨きをご説明致します。


使用するシューケアグッズ


靴磨きで使用するシューケアグッズは以下の6点になります。


①シューツリー
②豚毛ブラシ
③馬毛ブラシ
④リムーバー(汚れ落とし)
⑤乳化性クリーム
⑥コットン生地の布


基本的な革靴磨きで使用するのは、この6つだけです。他にもシューケアグッズはたくさんありますが、この6つさえあれば、基本的なお手入れは可能ですので、初めての方は、まずは上の6つだけは揃えましょう。そこから徐々にグッズを増やしていけば良いと思います。

1. シューツリーを装着する。


まずは、靴紐を外し、①のシューキーパーを装着します。シューキーパーは革靴の形を整え、履き皺を伸ばしてくれる為、リムーバー(汚れ落とし)や、クリームをムラなく、万遍なく塗り込むことができます。


また、靴を保管する際にも、履きジワを伸ばし、皺が深く入ることを予防してくれたり、型崩れを防止してくれる為、シューキーパーは革靴とセットで持っておくことをオススメします。



2. 馬毛ブラシでブラッシング


③の馬毛ブラシを使い、全体の埃を落としてしていきます。馬毛ブラシは、適度なコシと柔軟性があるので、埃落としに最適なブラシです。


タンの部分や、コバ(アッパーとソールの境目)の箇所には、埃が溜まりやすいので、しっかりと掻き出してあげましょう。



たかが、埃落としと侮るなかれ。この埃達が革の水分や油分を吸い取り、革の乾燥の大きな原因となっている。ブラッシングに関しては、靴を履いたら帰宅後に必ずやろう。大丈夫。両足30秒もかからないから。


3. リムーバーで汚れ落とし


続いては、④のステインリムーバーを使用し、古いクリームを拭き取っていきます。指に巻いた布に、100円玉程の大きさに染み込ませ、革靴全体を拭いていきましょう。


この作業は、女性のお化粧に例えると、化粧落としに当てはまります。昔の化粧が残っていると、お肌に悪いですし、化粧のノリも悪くなりますよね?革靴も同じで、新しいクリームを塗布する前に一度、革をすっぴんの状態にしてあげます。



4. 乳化性クリームの塗布


革をすっぴん状態にしたら、⑤の乳化性クリームを少量ずつ指に取り、革に塗り込んでいきましょう。乳化性クリームを塗布することで、革の栄養補給と保湿を行います。


特に、履き皺部分は、乾燥するとひび割れの原因になりますので、しっかりとクリームを塗り込んでおきましょう。



指で塗布する理由としては、体温でクリームの油分が溶け、革に浸透しやすくなるからです。

また、革と同じ色のクリームを塗布することで、細かい傷などを補色することもできます。


2番目のクリームは、通常の乳化性クリームと使用用途は同じですが、非常に色っぽい艶まで出してくれる油性クリームになります。少し高額ではありますが、非常にオススメです。


5. 豚毛ブラシでブラッシング


乳化性クリームを塗布したら、②の豚毛ブラシで全体をブラッシングしていきます。馬毛ブラシと違い、固く、コシがあるのが特徴になります。

豚毛ブラシを使うことにより、クリームを革の中に浸透させることができ、さらに、表面に残った余分なクリームを取り除くことができます。



6. 全体を乾拭き


最後です。⑥のコットン素材の布で全体を乾拭きし、表面に残ったクリームを取り除き、全体にツヤを出していきます。


コットン素材の布は、正直なんでも良いです。私は、着なくなったTシャツを使用しています。


以上までが、基本的な革靴磨きの手順になります。
物凄く簡単じゃないですか?


【番外編】鏡面磨き


ここからは番外編になります。

通常の靴磨きであれば、ステップ⑥で終了ですが、つま先にワックスを塗布し、つま先部分をピカピカにする鏡面磨きを実施していきます。

必ずしも必要な工程ではありませんが、革靴の印象がガラッと変わりますし、つま先をキズから守ってくれる役割もあります。

必要なシューケアグッズは以下の3点です。


①油性ワックス
②山羊毛ブラシ
③コットン素材の布


7. ワックスを塗布する。


まずは、①の油性ワックスを少量ずつ指先に取り、つま先と踵に塗布していきます。革の表面に層を何層も重ねるため、この作業を5~6回程行います。


油性ワックスは、つま先と踵のみに塗布すること。革に油分を浸透させる乳化性クリームとは違い、革の表面に膜を張るものになります。

その為、革が屈折する部分に塗布してしまうと、そこからヒビ割れてしまう可能性が発生しますので、油性ワックスは、つま先と踵だけに塗布しましょう。



8. 鏡面磨きをする。


つま先と、踵にワックスを塗布したら、布に水を1~2適含ませて、鏡面磨きをしていきます。


鏡面磨きのコツは、力を入れて磨くのではなく、優しく、表面のワックスの曇りを取ってあげるイメージです。


左:鏡面後 右:鏡面前


しばらくすると、このように曇りが晴れ、鏡のようにきれいになっていきます。


9.山羊毛ブラシでブラッシング


鏡面磨きを終えたら、山羊毛のブラシを使い、全体をブラッシングしていきます。

こうすることで、鏡面磨きをした部分とそうでない部分の境目をぼかし、見栄えを美しくなります。



以上で鏡面磨きの工程は終了です。お疲れ様でした。基本的なお手入れと違い、少し難しいですが、コツを掴むまで何度も練習あるのみです。

出来上がりがこちら。


お疲れ様でした!!いかがだったでしょうか。簡単そうでしょ?それでは、磨いた革靴のBefore・Afterを見比べてみましょう。


こちらがBeforeになります。全体的に油分が抜け、乾燥しているのが分かります。


こちらがAfterになります。汚れを落とし、クリームを塗布し、栄養補給と保湿を行うことで、輝きを取り戻すことができました。

鏡面磨きも行ったので、つま先と踵は、鏡のように輝いております。いや~。美しい。

【最重要】革靴磨きよりも大切なこと


革靴磨きは、自分の大好きな革靴を長く履き続ける為に、必要不可欠なことですが、やり過ぎは注意です。

お手入れする頻度としては、諸説色々ありますが、大体月に1度で大丈夫だと思います。やり過ぎは革に逆効果になりますので。

それよりも重要なのは、帰宅後のケアです。

 

月に1度の定期的なメンテナンスで、抜けてしまった栄養や水分を補給してあげることは勿論大事なのですが、それ以上に大事になのは、乾燥状態にならないようにケアをしてあげることです。

それらを踏まえて、帰宅後に必ずやってほしい革靴のケアに関しては、こちらの記事をご覧下さい。大丈夫です。30秒くらいで出来るケアですから。

【最後に】綺麗に扱うからずっと綺麗なのです。


いかがだったでしょうか?初心者の方でも簡単にできる基本的な革靴磨きに関して、ご紹介させていただきました。

定期的なお手入れ(+毎日のお手入れ)をすることで、革靴の寿命を延ばすことができ、さらに当時の輝きを取り戻すことができます。

どれだけ高価な革靴でも、その輝きをいつまでも持続させることはできません。時間と共に初めの頃の輝きや美しさというのは失っていきます。

綺麗な革靴だからずっと綺麗。ではなく綺麗に扱うからずっと綺麗なのです

革靴に限らず、いつまでも、自分の大切な物に、変わらない輝きや、美しさを与え続けてあげて下さい。

今回の記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。

本日もありがとうございました。

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